日本東洋医学会の学術総会が本日5月27日~29日まで開催中です。
今回が第72回。歴史ある学会。院長の私も演題が採択され、一般演題を発表しています。
カテゴリーは医学史。聞き慣れないことばですね。漢文など古典書物などから、その当時の医術を読み解いたり、現代医療との比較検討をおこなったりします。「なんちゃって漢方医」とか「なんとか王子」とか、つくしのように乱立してますが、古典を読まずにどこを自分の診療の拠り所にしているのか、いささか心配になります(笑)
『勿誤薬室方函口訣』に引用された『療治経験筆記』
ことしのテーマはこれにしました。「浅田飴」で知られる、浅田宗伯があらわした『勿誤薬室方函口訣』(ふつごやくしつほうかんくけつ)は、保険診療で用いられる漢方エキス処方の原典としてもかなりのウェイトを占めています。
さて、その『勿誤薬室方函口訣』のルーツはどこにあるのでしょうか?
それに関する指定講演を北里大学東洋医学総合研究所で命じられたのが、2016年の漢方治療研究会で、私の演題名は『勿誤薬室方函口訣』の出典調査から、でした。このポスター、実は私がつくりました!
向かって右の人物が、浅田宗伯先生です。