今日、父が手術を受けました。進行性の大腸癌。コロナ禍で術前どころか、年単位で帰省していないのでパラレルワールドな感覚です。
父は不良から牧師になりました。高校入学後すぐ、物理を教えてくれた益子先生から「もしかして、あの堀田の息子か?(あぜんとした顔で)俺はいじめられた。同級だったお前の父に」と言われたので、間違いないのでしょう。
中学生になると「ふーふー」しながら湯呑み茶碗で飲んでた父。何を飲んでる?といぶかしく思ったら「昼間から酒、日本酒のんでた」と祖母の言。実話なりけり。
そんな父が劇的な改心を遂げたせいか、何かと面白い人がそばにいました。今で言うSDGsのはしり、国際飢餓対策機構のコンサート、小坂忠さん(はっぴいえんど、幻のメンバー)のコンサートなど企画実行したプロデューサー的行動力のある父。
イスラエルに旅行した時、後天性に何本か指の無い方(えぇ、そのスジの方です)がツアーに混じっていて、大声を出し別の人を威嚇したりしてたらしいのですが、父はスッと立ち上がり仲裁に入ったそうな。893さんに「すみません」と言わしめる何かがある人です。
その後、ご馳走させていただきたい、とわざわざ実家近くに来たその893さんと、私もテーブルを囲むことになり。やはり無いんですな。指が。でも「そんな外見はどうでもいい、中身が大切だ」と。そう思います。改心された893さんでした。いろいろ経験させてもらいました。父には。
ところで今日はローリング・ストーンズが、最初にライブをした記念日(1962年7月12日)です。新潟大学医学部3年の時、1個上の先輩ヨネさんから「頼む!キーボードがいねぇんだ」と学祭のバンド要員となった私。
いろんな曲やりましたが、その中にストーンズのBrown Sugar, Jumpin’ Jack Flash やらがあり、本日のお題(I can’t get no)Satisfaction も入ってました。
これはKeyが無い方がいいんじゃネ?と思っていたら、お蔵入りになった気がする笑
わたしの名前ヒロミツは、聖書のことばから父が名付けました。
「なんじの口を広く開けよ。我、物を満たしめん」
口を大きく開け。そうすれば神様が、すべて満たしてくれる。院長はその愛の結晶なり笑
金銭的に厳しい生活の中、よくここまで育ててくれたと感謝してます。親父。術前「あなたの子に生まれて良かった」と葉書を送りました。医者でもそんなことしかできないことがあるんですな。たくさんの魂を救ってきた父。本当にリスペクトしてます。
私も病魔で一度死んだ身なので、すでに余生を過ごしているようなものです。満足してます。が、長生きしそうです。たぶん。多くの人を救わねば。そういった意味では満足してない。
術中、景気付けに聴いてました。「満足できねぇんだよ」の歌詞が矛盾してますが笑。ローリング・ストーンズSatisfaction