患者さんのためなら西洋医学もなく東洋医学もなく
- 患者さんの病状が良くなるためなら、東洋医学にこだわりません。当院を受診された患者さんでも、救急医療など西洋医学が得意とする疾患・症状の場合、西洋医学をお勧めする場合があります(院長は骨髄移植・幹細胞移植など悪性腫瘍の治療、病理診断、RT-PCR・Western-blot・免疫染色など核内受容体の研究をふくめ、西洋医学の基礎・臨床・研究をおこなってきました)。
- 上記内容と重複しますが、北里大学東洋医学総合研究所の初代所長、昭和漢方の立役者である大塚敬節は、江戸の漢方医、亀井南冥(かめいなんめい)の言葉を床にかけ日常診療にあたっていました(出典『漢方診療三十年』序文)。「医者意也、意生於学、方無今古、要期乎治」 - その意味は「医にたずさわる者は(患者を治す)意志・熱意が重要だ。その意志決断・情熱は学問から生じる。治療法に現代薬も伝統薬も関係ない。要は病気を治すことを主眼にすべきなのだ」 - といったところでしょう。私も13年間、お世話になった医局を離れる際、ある先輩医師に伝えたのが、この亀井南冥のことばでした。
全人的医療 Holistic Medicine – 当院の願い
- 院長は牧師の家に生まれ、霊的問題を抱えた方々と小さい頃から出会ってきました。西洋医学だけでは太刀打ちできない問題を人間は抱えやすいことを理解しています。ターミナルケア、末期医療において、今は当たり前となったスピリチュアルケアの重要性も当院の院長は理解しています。かといって、安易な怪しい神秘思想などに「逃げた」医療はおこないません。
- いかに金があろうと、地位があろうと、人間には必ず平等に死がおとずれます。「健やかに生きる」とは人それぞれ違う価値観があるかと思いますが、ひとりひとりの患者さんの価値観に向きあい、身体的健康、精神的健康のみならず、家庭・社会的健康、霊的健康など holistic(全人的)な医療を目指します。
【以上、転載禁止】
みちとせクリニック院長
堀田 広満